山田匡通の名言

仏道をならふといふは、自己をならふなり。
自己をならふといふは、自己をわするるなり。

by 山田匡通

『最高の瞑想 (プレジデント2022年 9/16号)』プレジデント社 (2022/8/26)より

出典元書籍:https://amzn.to/3TJRnJR

阿部牧歌の「のほほんコラム」

こんにちは阿部牧歌です(*’ω’*)
今日は株式会社イトーキの会長であり、
禅の指導者としての一面も持つ山田匡通さんの名言を
取り上げさせていただきました。

プレジデント2022年9/16号で特集されていた
山田匡通さんのコラムからの出典なのですが、
いわゆる悟りについての言葉(おおもとは道元禅師の言葉)です。

精神世界の話になってしまうので
苦手な方は読み飛ばしてほしいのですが、
同様の言葉を多くの偉人が残していらっしゃいます。

私の一番好きな表現はアン・サリバン(サリバン先生)さんの
「喜びは、自分を忘れる事にあるのよ」という言葉です。

西郷隆盛さんの「己を愛することなかれ」という言葉も
高校生ぐらいから好きな言葉だったのですが、
30代半ばになってようやく、
「己を愛することなかれ」と「喜びは自分を忘れる事にある」
が繋がりました。

「己を愛することなかれ」とは、
自分を大切にしないという意味ではなく、
自己と他者の境界線を低くする、
もしくは無くすというものであると思うのです。

つまりは、他人の痛みを自分の痛みとして
とらえられるようになること、
他人の喜びは自分の喜びとしてとらえられるようになること。
これが悟りの世界かなと思います。

アドラー心理学の境地では、
「共同体感覚」というものが出てくるのですが
これも同じもので他者と自己で同じ世界を成していると考えます。

これをものすごくわかりやすくいうと、
「自分を忘れる」となるのです。

高校生の頃から私の夢は「すべての人を愛したい」なのですが
このヒントが「自分を忘れる」ことにあるのではないかと思うのです。

苦手な人、嫌いな人、そんな対人関係で悩んでいるのは、
自分>他人になっているからです。
つまり、相手よりも自分を尊重しているから。
そうではなくて相手も自分も尊重する。
すべての人を愛するという境地に達するためには、
自分=他人のところまでもっていってあげることが必要です。

自分<他人では、自分を愛せていません。
すべての人には自分も含めなければいけない。

西郷さんの「己を愛することなかれ」や
アニーサリバンさんの「喜びは自分を忘れる事にある」
アドラー心理学における「共同体感覚」など、
多くの偉人が伝えたかったメッセージは、
自分=他者という自分も相手も同等に大切にするという
原則なのではないかと思います。

山田匡通のプロフィール

山田 匡通(やまだ まさみち/1940年5月5日-)は、福島県出身の実業家。事務用品・各種設備を扱う株式会社イトーキの会長を務める人物。慶応義塾大学経済学部を卒業後、三菱銀行(現三菱UFJ銀行)に入行。常務取締役、専務取締役(東京三菱銀行)などを経て、2002年に三菱証券(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)の代表取締役会長に就任。2005年よりイトーキ取締役を務め、2007年に同社代表取締役会長に就任。禅の指導者としての一面もあり、「マインドフィットネス」を提唱している。

参考文献・出典:『マインドフィットネス入門 禅の瞑想によってあなたとあなたのビジネスが生まれ変わる』ダイヤモンド社 (2021/7/15)

主な著作

  • 『マインドフィットネス入門 禅の瞑想によってあなたとあなたのビジネスが生まれ変わる』ダイヤモンド社 (2021/7/15)

山田匡通の著作一覧:https://amzn.to/3TGMql7

山田匡通の名言集

浮かんできた考えは、
振り払う必要もないし、
考えが浮かぶのを悪いと思う必要もない。
雑念はただ横に置いておけばいい。

by 山田匡通

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