坂口恭平の名言

人が死にたくなるストレスの根本は、
「他人が自分をどう思っているか」。

by 坂口恭平

『信じてはいけない!健康診断、医者、クスリ (プレジデント2022年 10/14号)』プレジデント社 (2022/9/22)より

出典元書籍:https://amzn.to/3UM4kDP

阿部牧歌の「のほほんコラム」

こんにちは阿部牧歌です(*’ω’*)
今日は「いのっちの電話」で2万件以上の相談電話を受けている
坂口恭平さんの名言を取り上げさせていただきました。

日々、相談電話を受ける坂口恭平さんが
多くの方の相談に乗ってきて思うのは
人が死にたくなるストレスの根本は、
「他人が自分をどう思っているか」だということだそうです。

人間の悩みは対人関係の悩みであると
心理学者のアドラーも説いていますが、
他人にどう思われているかと考えることが
人間の悩みの根本であるとのことです。

アドラー流に言い換えれば、
他人に嫌われてないかどうかが
人の悩みの中心ということになります。

ベストセラーになったアドラー心理学を説いた
「嫌われる勇気」では、
人に嫌われる勇気を持つこと、
それこそが人間を自由にする道であると書いてありましたが、

そもそも他人は自分が考えるほど、
他人のことを考えていません。

わかりやすく「あなた」という表現を使わせていただきますが、
他人はあなたが思うほどあなたのことを考えてはいないし、
他人が考えているのは自分のことで精一杯。
もっというと他人もあなたにどう思われているかを気にしているのです。

人間は群れから放り出されると生きていけない生き物なので、
他人に嫌われていないかなと不安になるのはごく自然なことなのですが、
人間の悩みもこの「他人に嫌われているかどうか」にあることを知るべきです。

自分の悩みの根本が「他人に嫌われているかどうか」にあることを知れば、
自分の悩みというのを客観視することができます。

もっと言うと、他人に嫌われたぐらいでは現代社会では死にません。
嫌われたと思って落ち込むことこそが人間の命を奪っているのです。

人間関係における「262の法則」という法則があるのですが、
一説によるとどんな組織であっても
「自分を好きになってくれる人が2割」、
「どちらでもない人が6割」、
「自分を嫌いになる人が2割」と言われています。

つまり、何をどうしようが一定数の自分を嫌う人は現れます。
嫌われないようにと心身を疲弊させるのではなく、
2割の人には嫌われると割り切って、
残りの8割の人と楽しく人生を過ごしていけばいいととらえるのも
大事なのではないでしょうか。

坂口恭平のプロフィール

坂口 恭平(さかぐち きょうへい/1978年-)は、熊本県出身の作家建築家、アーティスト。2001年に早稲田大学理工学部建築学科を卒業。卒論にて路上生活者の家を建築学的に調査したレポートを発表。それをもとにした写真集『0円ハウス』を2004年に発表。2007年にケニアのナイロビにて世界会議フォーラムに参加。2009年に坂口恭平研究所を開設、2010年に私塾「零塾」を開設。自身が躁鬱病であることを公言しており、「自殺者をゼロにする」という目標を掲げ希死念慮に苦しむ人々との対話「いのっちの電話」を続けている。

参考文献・出典:Wikipedia(URL)

主な著作

  • 『中学生のためのテストの段取り講座』晶文社 (2022/7/27)
  • 『よみぐすり』東京書籍 (2022/5/23)
  • 『いのっちの手紙』中央公論新社 (2021/11/9)
  • 『土になる』文藝春秋 (2021/9/14)
  • 『躁鬱大学: 気分の波で悩んでいるのは、あなただけではありません』新潮社 (2021/4/28)
  • 『お金の学校』晶文社 (2021/2/22)
  • 『現実脱出論 増補版』筑摩書房; 増補版 (2020/11/12)
  • 『苦しい時は電話して』講談社 (2020/8/19)
  • 『自分の薬をつくる』晶文社 (2020/7/14)
  • 『まとまらない人 坂口恭平が語る坂口恭平』リトル・モア (2019/11/18)
  • 『建設現場』みすず書房 (2018/10/16)
  • 『けものになること』河出書房新社 (2017/2/25)
  • 『発光』東京書籍 (2017/1/30)
  • 『現実宿り』河出書房新社 (2016/10/26)
  • 『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』KADOKAWA/角川書店 (2016/7/23)
  • 『家族の哲学』毎日新聞出版 (2015/9/24)
  • 『坂口恭平 躁鬱日記』医学書院 (2013/12/9)
  • 『モバイルハウス 三万円で家をつくる』集英社 (2013/8/21)
  • 『独立国家のつくりかた』講談社 (2012/5/18)
  • 『隅田川のエジソン』幻冬舎 (2012/3/5)
  • 『0円ハウス』リトルモア (2004/7/10)

坂口恭平の著作一覧:https://amzn.to/3RshKln

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