鈴木裕介の名言 第2集
「自分の人生はなんとかなる」と思えるようになるためには、
次の3つの「基本的信頼」が必要だと言っています。
①自分は大丈夫(自分への信頼)
②他人は信頼できる(他人への信頼)
③世界は安全で、怖くない(世界への信頼)
by 鈴木裕介
『メンタル・クエスト 心のHPが0になりそうな自分をラクにする本』PHP研究所 (2020/4/15)より
出典元書籍:https://amzn.to/3CokcEN
阿部牧歌の「のほほんコラム」
こんにちは阿部牧歌です(*’ω’*)
今日は秋葉原saveクリニックの院長を務める心療内科医の
鈴木裕介さんの名言を取り上げさせていただきました。
私は精神科医の方や心療内科医の方がやっているYoutubeをよく見るのですが、
そこでちょこちょこ「世界を信頼する」という言葉が出てきて、
「どういうことだろう?」と思っていたのですが、
鈴木裕介さんの著書『メンタル・クエスト』で
「世界を信頼する」ということが取り上げられていたので、
私の解釈も加えて紹介しようと思います。
そもそも信頼と信用の違いから見ていきたいと思うのですが、
信用とは過去の実績から相手を信じることであり、
信頼とは未来への担保が無い状態で相手を信じることです。
(参考:Weblio辞書「信用と信頼の違い」より)
自分の人生はなんとかなると思うためには、
①自分への信頼、②他人への信頼、③世界への信頼
の3つが必要と水島広子先生は述べているのですが、
これはどういうことか。
「自分への信頼」というのは、わかりやすいかもしれませんが、
自分の未来を無担保で信じれるということであり、
最近はやりの自己肯定感や自己受容というものが根底にあると思います。
自分が自分の敵ではなく、味方になっている状態ということですね。
まずは自分が自分の味方になってあげる。
すべてはここからスタートします。
そして次に「他人への信頼」ですが、
これは相手の表面的な言葉ではなく、
推察した相手の心(本音)を肯定して捉えられるかどうかではないかと思います。
みなさんにも、何を言われても嫌な気持ちにならない人はいませんか?
表面的には「アホか!」といっていても、
その背景に自分への愛を感じる。
そんな状態が他人を信頼できている状態だと思うのです。
つまり、相手を味方と捉えている状態です。
自分と他人を味方と捉える。
これだけでもずいぶん生きやすくなるかと思いますが、
さらに世界も味方につけてしまおうというのが、
水島広子さん&鈴木裕介さん流です。
アドラーは、人間の悩みは人間関係の悩みであると説いていますが、
アドラー流に置き換えるなら、
すべての人間の心の背景に愛を感じる状態。
それが「世界への信頼」ではないでしょうか。
どんな言葉をかけられても、
その言葉の背景を推察し、相手の事情をかんがみて
きっとこの人も悪気があって言ったのではないのだろうな。
この人も大変なんだろうなと相手の言葉の背景を肯定的に捉える。
いうなれば、自分がすべての人の心の背景を優しく考えられる。
そんな状態が「世界を信頼する」ではないかと思うのです。
大事なのは、世界中から自分が信頼されることではなく、
自分が世界を信頼することです。
①自分への信頼、②他人への信頼、③世界への信頼。
この3つが「自分の人生はなんとかなる」と思えるための
「基本的信頼」と書かれていましたが、
自分への信頼と大切な人への信頼。この2つでも十分かなと個人的には思います。
それさえあれば、十分生きていけます。
世界が信頼出来たら、もっと心が楽になるでしょうが、
まずは自分への信頼と大切な人への信頼。
この2つのベースを固めるところから始めるのが大事ではないでしょうか。