大町桂月の名言
十日に千里行くぞ楽しき。
by 大町桂月
阿部牧歌の「のほほんコラム」
こんにちは阿部牧歌です(*’ω’*)
今日は詩人の大町桂月さんの名言を
取り上げさせていただきました。
「千里の道も一歩から」という言葉がよく知られていますが、
個人的に千里の道系で好きな言葉が大町桂月さんの
「一日に千里の道を行くよりも、十日に千里行くぞ楽しき」です。
千里の道とは、辞書をひくと「遥か遠くのこと」と記されていましたが、
私はこの「千里の道」を「人生」と置き換えて読むようにしています。
人生を一日で進み切ることがはたして幸せなのかと考えるのです。
人生100年とも言われますが、人生とは100年かけて味わい尽くすもの。
誰かと比べて早く進めばよいというものではありません。
ファッションブランド「ボトモール」を手がける平林景さんは、
「人生はレースというよりも旅行みたいなものなのではないかと思うのです」
と自身の著書で述べられていたのですが、
人生をマラソンやレースと捉えるのではなく、
人生を楽しむものととらえる平林景さんの視点が素敵だなと思いました。
「千里の道を一日で急いでいってしまうのではなく、
10日かけて楽しみなさい」
と大町桂月さんも言っているように感じて、
人生とはそんな生き急ぐものでもないなと思います。
美しい景色をみて、大事な人と楽しい時間を過ごす。
夢を追いかけるのもいいし、今を思う存分楽しむのもいいでしょう。
千里の道を一日でいこうとしないこと。
これが人生の秘訣かもしれません。
大町桂月のプロフィール
大町 桂月(おおまち けいげつ/1869年3月6日-1925年6月10日)は、高知県出身の詩人、歌人、随筆家、評論家。本名は、大町芳衛(-よしえ)。長男は化学者で慶應義塾大学教授の大町芳文、次男は昆虫学者で三重大学教授の大町文衛。『文芸倶楽部』『太陽』『中學世界』などに随筆を書き美文家として知られた人物。特に和漢混在の独特な美文の紀行文は広く読まれた。
参考文献・出典:Wikipedia(URL)
主な著作
- 『大町桂月 名作全集: 日本文学作品全集』2021/8/13
- 『層雲峡より大雪山へ』ゴマブックス (2016/7/20)
- 『春の筑波山』
- 『牛経』
- 『月の隅田川』
- 『千川の桜』
- 『国府台』
- 『房州紀行』
- 『新武蔵野の桜』
- 『千葉夜行記』
- 『川魚料理』
- 『東京の近郊』
- 『猫征伐』
- 『月譜』
- 『秋の筑波山』
- 『三里塚の桜』
- 『一万尺の山嶽』
- 『箱根神社祈願の記』
- 『独笑記』
- 『粕壁夜行記』
- 『春の郊外』
- 『水戸観梅』
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