岡倉天心の名言
愛は受けるよりも与えることを喜ぶ。
by 岡倉天心
阿部牧歌の「のほほんコラム」
こんにちは阿部牧歌です(*’ω’*)
今日は思想家の岡倉天心さんの名言を
取り上げさせていただきました。
「愛とは何か?」そんな漠然とした問いを高校生の頃から考えているのですが、
一番面白い見解を示してくれたのが心理学者の河合隼雄さんでした。
河合隼雄さんは「欠点のある人-誰しも欠点を持っているのだが-と、
自分も欠点を持つ人間として関係を維持してゆく努力の中に、
愛があるのではないだろうか」と説かれていました。
世の中みんな好きな人だったらいいのにー。と思ったことがありますが、
全員好きな状態だったら、人は何も学ばなくなるのではないかとも思います。
苦手な人がいる、嫌いな人がいる、だからこそ人は頭を働かせ、
その関係性の中で苦心し、成長していく。
苦手な人というのは、いうなれば、人間性向上のための試金石。
人類が長い時間をかけて進化してきても苦手な人がいなくならないというのは、
苦手な人が人の成長には必要なことを示しているように思うのです。
仮に愛を欠点のある人との関係を維持してゆく努力の中に、
愛があるとするならば、
愛という名のその努力を行うことにこそ、尊い意味があるのではないでしょうか。
苦手な人、嫌いな人がいたら、
これは自分の人間性を向上させるために必要な試練なんだと考え、
関係性を維持してゆく。
心身の状態を崩さない範囲で努力する姿勢が大事なのかなと思います。
岡倉天心のプロフィール
岡倉 天心(おかくら てんしん/1863年2月14日-1913年9月2日)は、明治期に活躍した思想家、哲学者。本名は「岡倉 覚三」(おかくら かくぞう)/幼名:岡倉角蔵。明治以降に於ける日本美術概念の成立に寄与した事で知られる人物であり、日本美術院や東京美術学校(後の東京藝術大学)の設立に貢献した他、英文著作での美術史、美術評論家としての活動、美術家養成といった多岐に渡る啓蒙活動で知られている。
参考文献・出典:Wikipedia(URL)
主な著作
- 『新訳 東洋の理想』平凡社 (2022/6/1)
- 『茶の本』パイインターナショナル (2020/1/20)
- 『日本の目覚め』土曜社 (2017/7/8)
- 『茶の本 (いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ)』致知出版社 (2014/4/17)
- 『茶の本 日本の目覚め 東洋の理想―岡倉天心コレクション』筑摩書房 (2012/6/6)
- 『茶の本 The Book of Tea【日英対訳】(対訳ニッポン双書)』IBCパブリッシング (2008/4/2)
- 『新訳 茶の本 ビギナーズ 日本の思想』角川書店 (2005/1/25)
- 『日本美術史』平凡社 (2001/1/10)
- 『英文収録 茶の本』講談社 (1994/8/10)
- 『東洋の理想』講談社 (1986/2/5)
- 『茶の本』岩波書店; 改版 (1961/6/5)
岡倉天心の著作一覧:https://amzn.to/3QyBftG
コラム化待ち名言
※旧サイト掲載分です。順番にコラム化していっています。
花によっては死を誇りとするものもある。
日本の桜がそうで、
彼らはいさぎよく風に身を任せるのである。
by 岡倉天心
小を感ずることのできない人は
他人に存する小なるものの
偉大をみのがしがちである。
by 岡倉天心
美に近づく権利が生まれる。
by 岡倉天心