武田双雲の名言 第2集
その実現のために頑張る姿は美しいと思います。
ただ、少し気になるのは、
その目標を達成できなければ自分の人生は失敗であるかのような
錯覚に陥ってしまうということ。
by 武田双雲
『しあわせになれる「はたらきかた」』ぴあ (2015/7/18)より
出典元書籍:https://amzn.to/3HU2ex8
阿部牧歌の「のほほんコラム」
こんにちは阿部牧歌です(*’ω’*)
今日は書道家の武田双雲さんの名言を
取り上げさせていただきました。
我々は幼いときから、夢や目標の大切さを教えられて育ちます。
そして何かを成し遂げる人間こそが素晴らしいのだと暗に刷り込まれてくるのです。
武田双雲さんは、それらの思想の良いところは認めつつも、
「目標を達成できなければ自分の人生は失敗である」と
錯覚に陥ってしまう人のことを危惧されています。
武田双雲さんは「武田双雲 戦国武将を書く」(ぴあ)という本で、
富や名声を手に入れた戦国武将たちが人生を終えるときに何を思ったかという
戦国武将の辞世の句に向き合ったそうです。
その結果、わかったこと。なんだと思いますか?
それは、富や名声を手に入れた戦国武将たちに共通していたのは、
「虚しい」ということだったそうです。
富や名声を手に入れた人生とはさぞかし、幸せなで達成感のある人生かと思いきや、
そうでもないようです。
10億円もあれば、不安なんてないんでしょ?
と思いがちですが、実際はどれだけ巨万の富を築いても人の不安とは消えないものです。
富も名声も手に入れて、どっからどうみても幸せな人生でしょうという方が
自殺されたりする報道をみられた方も多いのではないかと思うのですが、
成功と幸せとは別問題なのです。
あなたが設定した目標をすべて達成できなくても、幸せになることはできます。
逆に設定した目標をすべて達成しても、幸せになるとは限らない。
同じようにあなたが何かを成し遂げようとも、成し遂げられなくても
あなたの存在の価値は変わりません。
目標を達成し続けた先に待っているものが「虚しさ」だとしたら、
毎日、必死に追いかけている目標というものにどれほどの価値があるのでしょうか。
幸せとは、何かを成し遂げて感じるものではありません。
今、この瞬間に感謝できること。そのことをいうのです。
目標を達成したら幸せになれるというのは大きな間違いです。
幸せというのはその過程にあるものです。
今、目の前にいる人を大切にしてください。
パートナー、子供、親、友達…。
それらを犠牲にしてまで目標を追うとき、
その先に待っているのは「虚しい」というものであることを
戦国武将たちが教えてくれています。
「目標を達成できなければ、自分の人生は失敗だ」
なんて思わないでください。
人生はレースではなく、心行くまで味わう旅路です。