室井摩耶子の名言

感情や経験が
お酒のように発酵するんです。
それが表現者としての血肉になっていて、
必要なときに取り出します。

by 室井摩耶子

『PHP2023年3月号:「ひとり」の時間がいい人生をつくる』PHP研究所 (2023/2/9)より

出典元書籍:https://amzn.to/3ler5mp

阿部牧歌の「のほほんコラム」

こんにちは阿部牧歌です(*’ω’*)
今日はピアニストの室井摩耶子さんの名言を
取り上げさせていただきました。

雑誌PHPに掲載されていた室井摩耶子さんのコラムを読んだのですが、
「感情や経験というのは発酵する」という表現を聞いて、
その発想は無かったなと気づかされました。

我々が体験する経験や感じる感情というものは、
たしかにそのときはありのままを感じるでしょう。
しかし、歳を重ねるにつれ、その経験にたくさんの意味が付与されていく。
感情もそうです。その時の感情にたくさんの意味が付与され、
また新たな味わいになっていく。

作詞家でプロデューサーの秋元康さんがTVで
一番、心にきた言葉は老人の言葉ですという旨の言葉を語っておられたのですが、
それは歳を重ねてきた人の言葉は、一言一言の重みが全然違うのでしょう。
あの頃は「あのときはこんなことがつらかったね」という一言でも
そこには50~60年分の重みが乗ってくる。
それこそがまさに室井摩耶子さんの言う感情や経験の発酵でしょう。

我々が感じた経験や感情は、発酵して晩年にいい味わいになるのでしょう。
そんなことを思うと歳を重ねるというのも楽しみになります。
様々な経験や感情を体験して、晩年に発酵されたものを味わいたいものです。

室井摩耶子のプロフィール

室井摩耶子(むろい まやこ/1921年4月18日-)は、東京府(現・東京都)出身のピアニスト。日本最高齢ピアニストとして知られる人物であり、101歳でもなお現役を続けている(2022年時点)。1941年に東京音楽学校(現・東京芸術大学音楽学部)を首席で卒業。同校研究科へ進み、レオニード・クロイツァー教授に師事。1945年に日比谷公会堂での日本交響楽団(NHK交響楽団の前身)の演奏会でソリストを務めてデビュー。1964年にはドイツで出版された『世界150人のピアニスト』で紹介された。2019年に「平成30年度文化庁長官表彰」を受ける。

参考文献・出典:Wikipedia(URL)

主な著作

  • 『マヤコ一○一歳: 元気な心とからだを保つコツ』小学館 (2022/7/28)
  • 『毎日、続ける』河出書房新社 (2018/2/24)
  • 『96歳のピアニスト』小学館 (2017/4/6)
  • 『わがままだって、いいじゃない。―92歳のピアニスト「今日」を生きる』小学館 (2013/4/1)
  • 『明日をもっと素敵にする心の持ち方』マガジンハウス (2013/2/14)
  • 『チェルニーってつまらないの?―「チェルニー30番」から何を読みとるか』音楽之友社 (2002/11/1)

室井摩耶子の著作一覧:https://amzn.to/3RVDoQS

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