神谷美恵子の名言
日本語だけにあるらしい。
こういうことばがあるということは、
日本人の心の生活のなかで、
生きる目的や意味や価値が、
問題にされて来たことを示すものであろう。
たとえそれがある深い反省や、
思索をこめて用いられて来たのではないにせよ、
日本人がただ漫然と、
生の流れに流されて来たのではないことがうかがえる。
by 神谷美恵子
阿部牧歌の「のほほんコラム」
こんにちは阿部牧歌です(*’ω’*)
今日は精神科医の神谷美恵子さんの名言を
取り上げさせていただきました。
生きがいという言葉は日本語だけにあるのですね。
初めて知りました。試しにGoogle翻訳に「生きがい」と打ち込んでみると、
英語では「reason to live」(生きる理由)と翻訳されました。
ウィキペディアでは「生きることの喜び・張り合い」「生きる価値」と記述されていたのですが、
日本人は、このために私は生きているという理由を探し続けてきた民族なのかもしれません。
ふと自分の生きがいはなんだろうと考えてみると、
一日の仕事を終え、妻と語らう時間が一番楽しいなと感じました。
こう考えると私にとっての生きがいとは、人生における楽しみという位置づけのようです。
ひろゆきさんによると「生きがい=そんなものはない」だそうなので、
自分に確固たる生きがいがないといけないと思う必要もなさそうです。
生きがいというものは「自分はこのために生きているんだ」と自分に言い聞かせて、
自分を納得させるものであり、ある意味言ったもの勝ち。
誰にチェックされるわけでもないので、
自分がこのために生きているんだと思えるものがあればそれで十分。
この歳になって思うのは、人生を楽しむ能力が一番大事だなということです。
これはお金にならないから、これは将来役に立たないからという理由で、
どれだけの楽しいことを捨ててきてしまったか…。
生産性という軸に取りつかれると、人生を楽しむということを忘れがちになります。
生きがいとは「人生を楽しでいるかい?」という自分自身への問いかけかもしれません。
神谷美恵子のプロフィール
神谷美恵子(かみや みえこ/1914年1月12日-1979年10月22日)は、哲学書・文学書の翻訳やエッセイの著者としても知られる精神科医。「戦時中の東大病院精神科を支えた3人の医師の内の一人」「戦後にGHQと文部省の折衝を一手に引き受けていた」「美智子皇后の相談役」などの逸話でも知られる人物。ハンセン病患者の治療に尽力した精神科医であり、哲学書の翻訳をはじめ、自身の著書でも広く知られている。特に1966年に発表した「生きがいについて」は現在まで読み継がれている名著としても有名。
参考文献・出典:Wikipedia(URL)
主な著作
- 『神谷美恵子 島の診療記録から』平凡社 (2017/8/12)
- 『うつわの歌』みすず書房; 新版 (2014/8/26)
- 『人間をみつめて』河出書房新社 (2014/4/8)
- 『本、そして人』みすず書房 (2005/7/9)
- 『生きがいについて』みすず書房 (2004/10/6)
- 『神谷美恵子の世界』みすず書房 (2004/10/6)
- 『ハリール・ジブラーンの詩』KADOKAWA (2003/9/21)
- 『神谷美恵子日記』KADOKAWA (2002/1/24)
- 『こころの旅』日本評論社 (1974/1/1)
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