ラス・ハリスの名言
自分のコントロール下にあるものだけに
フォーカスすることで自信が持てる。
by ラス・ハリス
『相手は変えられない ならば自分が変わればいい: マインドフルネスと心理療法ACTでひらく人間関係』筑摩書房 (2019/5/24)より
出典元書籍:https://amzn.to/3lSsZt5
阿部牧歌の「のほほんコラム」
こんにちは阿部牧歌です(*’ω’*)
今日は心理療法士のラス・ハリスさんの名言を
取り上げさせていただきました。
コントロールできないものではなく、
コントロールできるものだけに集中すること。
これはこの世のあらゆるところで言われていることですが、
意外と実践に落とし込めている人は多くないと思うのです。
ラス・ハリス先生の著書『相手は変えられない ならば自分が変わればいい』では、
「価値」という言葉を使っていたのですが、
「欲求と欲望は価値ではない」と説かれていました。
つまり、相手にこうしてほしいという想いは、
欲求であり、欲望であり、
相手がその通りにしてくれるかどうかはコントロールの範囲の外の話であると。
我々が人間関係で悩む大きな要因は、
コントロール不可能な相手の反応に、欲求や欲望をぶつけるからです。
夫がああしてくれない、妻がこれをしてくれない。友人が、子供が、
○○をしてくれない、または〇〇をする。
人間関係の悩み事は大体このテンプレートに収まります。
つまり、コントロール不可能な相手の反応を思い通りにしようとして、
悩む。これが人間関係の悩みの根本です。
ラス・ハリス先生は、コントロール不可能な相手の反応、
つまり、自分の欲求や欲望にフォーカスするのではなく、
自分の価値にフォーカスしろと述べておられます。
価値とはつまり、自分がコントロール可能な行動です。
夫が〇〇をしてくれない、妻が〇〇をしてくれない、
このときに大事なのは、だったらそのとき、
「自分」はどういう行動がとれるかです。
コントロール不可能なことを考えていても一生悩みは解決しません。
問題が起きた時に、では自分はどういう行動がとれるか、
人生を豊かに生きている人は、常にコントロールできる自分の行動にフォーカスしています。
コントロールできないことではなく、
コントロールできることにフォーカスする。
シンプルですが、意外と実生活に落とし込むのは難しいものです。
もし、今なにか悩み事があるなら、
コントロール可能なものとコントロール不可能なものをわけてみるところから始めるのが第一歩です。
ラス・ハリスのプロフィール
ラス・ハリス(Russ Harris)は、イギリス生まれの医師、心理療法士。ストレスマネージメントの権威として知られる人物であり、自身もアクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)によって不安との戦いを乗り超えた経験を持つ。
参考文献・出典:『相手は変えられない ならば自分が変わればいい: マインドフルネスと心理療法ACTでひらく人間関係』筑摩書房 (2019/5/24)
主な著作
- 『ハピネス・トラップ ――マインドフルに生きたい人のための心理療法ACT入門』筑摩書房 (2023/3/1)
- 『自分自身にやさしくすれば悩みの出口が見えてくる ――マインドフルネスと心理療法ACTで人生のどん底からはい上がる』筑摩書房 (2021/12/2)
- 『自信がなくても行動すれば自信はあとからついてくる ――マインドフルネスと心理療法ACTで人生が変わる』筑摩書房 (2021/1/28)
- 『教えて! ラス・ハリス先生 ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)がわかるQ&A』星和書店 (2020/5/27)
- 『相手は変えられない ならば自分が変わればいい: マインドフルネスと心理療法ACTでひらく人間関係』筑摩書房 (2019/5/24)
- 『使いこなすACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)』星和書店 (2017/9/15)
- 『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない: マインドフルネスから生まれた心理療法ACT入門』筑摩書房 (2015/12/17)
- 『よくわかるACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー) 明日からつかえるACT入門』星和書店 (2012/9/14)
ラス・ハリスの著作一覧:https://amzn.to/3XJp13i
ラス・ハリスの名言集
それを好きになる、あるいは承認するということではない。
ただ心の中に存在することを許してやる、
それの居場所を作ってやるだけだ。
それと戦ったり、抑えつけたり、それから逃げようとして
時間とエネルギーを無駄にする必要はないのだ。
by ラス・ハリス