石井清純の名言

禅宗は極めて自己肯定的なところが特徴。
スタート地点でまず「私たちはもうすでに完成している」と考え、
それを認識することを「悟り」と呼びます。

by 石井清純

『脳疲労ゼロ革命 (プレジデント2022年 7/29号)』より

出典元書籍:https://amzn.to/3JbWs9J

阿部牧歌の「のほほんコラム」

こんにちは阿部牧歌です(*’ω’*)
今日は仏教学者の石井清純さんの名言を
取り上げさせていただきました。

さらっと「悟り」とは何かが書かれていたのでびっくりしたのですが、
禅宗における「悟り」とは、
「私たちはもうすでに完成している」と考え、それを認識することだそうです。

この文章を読んで納得できる人は、
多くの経験を人生で積んでこられた方でしょうが、
個人的な解釈をいれさせていただくと、
「私たちはもうすでに完成している」とは、
いわゆる、足るを知る精神のことではないかと思うのです。

未熟な人間であることは百も承知の上で、
そんな未熟である状態を受け入れる。
生も死も受け入れ、未来も過去も現在もすべてうけいれる。

完璧ではなく、常に現状が自身の最高の形であると受け入れる。
そんな気持ちが悟りのスタート地点ではないかと思うのです。

明日何が起こるかは誰にもわかりません。
なので必然的に不安の気持ちが湧いてきて当然。
不安な気持ちをかき消すのではなく、
不安な気持ちを持つ自分を認めてあげる。

悟りとは自分を、他人を、世界を肯定するところに、
鍵があるのではないかと思うのです。
信頼すると言い換えてもいいかもしれませんが、
世界を、他人を、自分を信頼すること。
それこそが我々が生きていく上で一番大切な鍵ではないでしょうか。

石井清純のプロフィール

石井 清純(いしい きよずみ/1958年-)は、東京都出身の仏教学者。駒澤大学教授、駒澤大学学長などを務めた人物であり、専門は中国哲学、印度哲学、仏教学。1982年 駒澤大学仏教学部禅学科卒業。曹洞宗宗学研究所研究員、駒澤大学仏教学部助手、スタンフォード大学客員研究員などを経て、駒澤大学仏教学部教授に就任。2014年に禅研究所所長に就任。

参考文献・出典:Wikipedia(URL)

主な著作

  • 『「正法眼蔵随聞記」・「永平広録」と道元禅』名著出版; 新装版 (2022/7/22)
  • 『禅ってなんだろう? (中学生の質問箱)』平凡社 (2020/3/21)
  • 『ZEN(禅)スタイルでいこう!』キーステージ21 (2018/11/26)
  • 『道元―仏であるがゆえに坐す― (構築された仏教思想)』佼成出版社 (2016/1/15)
  • 『禅と林檎 スティーブ・ジョブズという生き方』宮帯出版社 (2012/4/20)
  • 『禅問答入門』KADOKAWA (2010/5/22)
  • 『静かに恋を見つめてみませんか?―揺れ動く気持ちと上手に付き合うとっておきの秘訣』主婦の友社 (2004/10/1)

石井清純の著作一覧:https://amzn.to/3YhNcq1

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