観世栄夫の名言
壊しても壊しても残っていくもの。
ぶち壊すという意味じゃなくて、
昨日つくったものを反省して先に行く。
その中で残ってきたものが、
伝統なんじゃないか。
by 観世栄夫
阿部牧歌の「のほほんコラム」
こんにちは阿部牧歌です(*’ω’*)
今日は能楽師で俳優の観世栄夫さんの名言を
取り上げさせていただきました。
ウィキペディアで調べてみると、
伝統とは「古くからの仕来り・様式・傾向、血筋などの有形あるいは
無形の系統を受け伝えること」とあったのですが、
伝統芸能を受け継ぐ能楽師である観世栄夫さんは、
「伝統というのは、壊しても壊しても残っていくもの」という見解を述べられています。
我々が守っていると思っている伝統というのも、
時代が進むにつれて進化していっているものであり、
決して守られるだけの存在ではない。
日本という国に住む我々は、日本の伝統を守る存在であると同時に、
反省して先に進んでいく存在でもある。
日本という国が100年後にどうなっているかは知る由もありませんが、
その過程に我々が住んでいることは間違いありません。
良き国になるように、その礎になるような日々を送りたいものです。
観世栄夫のプロフィール
観世 栄夫(かんぜ ひでお/1927年8月3日-2007年6月8日)は、シテ方観世流の能楽師、俳優、京都造形芸術大学教授。父親は能楽師「7代観世雅雪(かんぜ がせつ)」。父や観世華雪、喜多六平太、喜多実、後藤得三らに師事。1958年に能楽界を離脱し、現代演劇や映画、TVドラマ、舞踊などで俳優として活躍した人物であり、兄「観世寿夫」の遺言(意向)を汲み、1979年に能楽に復帰。また、一時喜多流に転流したものの、観世流に復帰している。1997年に芸術選奨文部大臣賞、1998年にモービル音楽賞、2001年に勲四等瑞宝章を受章・授与。主な出演ドラマ作品に「終戦日の荷風と潤一郎」「妻のまごころ」「草燃える」「黄金の日日」「日本の戦後」「横溝正史シリーズ 悪魔が来りて笛を吹く」「子連れ狼」「天皇の世紀」「新書太閤記」「竜馬がゆく」「春の坂道」「三姉妹」「レモンのような女」「源義経」など。主な著書・書籍に「華より幽へ
観世榮夫自伝」「世栄夫の世界」などがある。
参考文献・出典:Wikipedia(URL)
主な著作
- 『華より幽へ―観世榮夫自伝』白水社 (2007/8/28)
- 『幽―観世栄夫の世界』小沢書店 (1997/11/1)
観世栄夫の著作一覧:https://amzn.to/3YrPOS0