岡田尊司のプロフィール

岡田尊司(おかだ たかし/1960年-/男性)は、香川県出身の精神科医作家。東京大学文学部哲学科を中退、京都大学医学部を卒業、同大学院にて研究に従事するとともに、京都医療少年院、京都府立洛南病院などで困難な課題を抱えた若者に向かい合う。現在、岡田クリニック院長、日本心理教育センター顧問などを務める。

Created October 26, 2020

主な著書


著書一覧を表示

  • 『この世の中を動かす暗黙のルール 人づきあいが苦手な人のための物語-生きにくさを感じているあなたに伝えたい8つのルール』日本図書センター
  • 『自閉スペクトラム症 「発達障害」最新の理解と治療革命-トラブル、パニックでもう苦しまないで-』幻冬舎
  • 『過敏で傷つきやすい人たち-敏感過ぎる気質は自分で直せる』幻冬舎
  • 『愛着アプローチ 医学モデルを超える新しい回復法』KADOKAWA
  • 『愛着障害の克服~「愛着アプローチ」で、人は変われる~』光文社
  • 『死に至る病 あなたを蝕む愛着障害の脅威』光文社
  • 『愛着障害 子ども時代を引きずる人々』光文社
  • 『ADHDの正体―その診断は正しいのか―』新潮社
  • 『生きるための哲学』河出書房新社
  • 『なぜいつも“似たような人”を好きになるのか-「恋愛という病」への処方箋-』

岡田尊司の名言集

『愛着障害の克服』光文社より

愛着とは、母親との関係によって、
その基礎が作られる絆だが
それは他の人との関係に適用され
また修正されていく。

愛着は対人関係の土台となるだけでなく
安心感の土台となって
その人を守っている。

抜粋・略

安定した愛着は安心感を高め、
人のとのふれあいに喜びを生み出すため
育児や夫婦関係のような
親密なかかわりを維持するとともに
幸福と社会性の源ともなっている。

抜粋・略

愛着が安定している人は
他の点で不利なことがあっても
それをはねのけて
幸福や安定した生活を手に入れやすい。

しかし、不幸にして
不安定な愛着しか育めなかった人は
安心感においても
対人関係や社会適応においても
生きづらさを捉えやすい。

抜粋・略

暴言には反応しない
冷静さとともに
暴言の背後にある本人の気持ちを読み取って
そちらに反応することのできる
能力が必要になる。

こうした能力を備えている人は
専門家といえども少ないのが現実だが
優れた支援者となれる人には
共通して備わっている能力である。

抜粋・略

あまりに細かすぎるマニュアルは
実際には役には立たない。

メーカーも型番も
抱えている問題も異なる機体を
一つのマニュアルで動かそうとしても
うまくいかないのと同じである。

抜粋・略

あなたが躓いて足をケガしようが
意地悪な友達に浮泣かされようが
熱が出て体調が悪かろうが
母親が優しく抱っこをして
慰めてくれることは
まるで万能薬のうように
何にでも効果があったはずだから。

逆にいえば、
薬や包帯をどっさりもらったところで
優しく世話をしてくれる人がいなければ
元気になる意味さえないに違いない。

抜粋・略

質問には
その人の考え方が表れるものである。

抜粋・略

「悪いことをするから叱る」
は親の言い訳。

彼らが叱られるのは
彼らのせいというよりも
親が不安定なためである。

抜粋・略

問題行動は
叱られることが足りなかったからだろうか。

もっと叱ってやれば
もっと「良い子」に育っていたのだろうか。
言うまでもなくまったく逆である。

抜粋・略

母親との愛着の絆がしっかりしている場合には
叱ったりしなくても
母親の声の調子一つで危険を察し
自らの行動にブレーキをかけ
安全基地に帰還しようとする。

危険な行動は慎み
母親を不安がらせないようにする。

しかし同時に母親が
安心した笑顔で見守ってくれている時には
大胆な冒険をすることができる。

抜粋・略

自分で考えて
自分で行動するのが
結局、いちばんの近道なんです。

抜粋・略

自分には
自分というものが見えないものである。

抜粋・略

こちらが答えを用意する必要も
答えに導こうとする必要もない。

相手の気持ちから焦点がそれないようにして
どこまでも対話を続けていくこと。

そして答えを見つけるのは
こちらではなく
本人だということである。

ただ共感しながら
邪魔しないように話の流れに
付き合うことが大事なのである。

抜粋・略

本当に目指すべきは
問題の答えを見つけることでも
解決することでもない。

問題に本人が向き合い
本人なりの答えを見つけていくことに
付き合うことなのである。

抜粋・略

自らの視点を超え
もっと大きな視点で
自分だけでなく相手の気持ちや
背景にまで思いをめぐらせる能力を
育んでいくことが
愛着の課題の克服に繋がる。

抜粋・略

そこそこうまくいっているときには
人間は変われないし
大きな成長もない。

行き詰ったときこそ
変われるチャンスなのである。

抜粋・略

参考文献・出典

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  • 岡田尊司『愛着障害の克服』光文社(2016). Profile and Quote part.
  • 岡田尊司. フリー百科事典 Wikipedia. Retrieved 2020年9月27日 (日) 04:55, UTC. URL. Profile part.
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