美術史家とは?

美術史家(びじゅつしか)とは、絵画・建築・彫刻・工芸品など造型芸術の歴史の研究者の総称のこと。広い意味での美術史的記述は古代から存在しており、パウサニアスの『ギリシア案内記』や大プリニウス『博物誌』にその記述が見られる。ただし、芸術家や作品を明確な歴史意識のもとに記述されるようになるのは、ルネサンス期に入ってからであり、ヴァザーリの『芸術家列伝(画家・彫刻家・建築家列伝)』がその最初とされている。その事に加え、ヴァザーリは体系的な図像分析のための基本的技術を確立した人物でもあり、「最初の美術評論家」とも呼ばれている。また、美術史が明確な方法意識と体系を持った学問として成立するのは、18世紀に入ってからのことであり、ヴィンケルマンの『古代美術史』や『ギリシア芸術模倣論』においてその記述が見られる。

Created April 12, 2021

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あ行

アンソニー・ブラント(Anthony Frederick Blunt)
イギリスの美術史家

参考文献・出典

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  • 美術史家. フリー百科事典 Wikipedia. Retrieved 2020年12月29日 (火) 09:40, UTC. URL. Profile part.