宮口幸治のプロフィール
宮口幸治(みやぐち こうじ/男性)は、立命館大学産業社会学部教授。京都大学工学部を卒業し建設コンサルタント会社に勤務後、神戸大学医学部を卒業。児童精神科医として精神科病院や医療少年院に勤務、2016年より現職。医学博士、臨床心理士。困っている子どもたちの支援を行う「コグトレ研究会」を主宰。
Created June 15, 2021
主な著書
- 『ケーキの切れない非行少年たち』新潮社
- 『どうしても頑張れない人たち~ケーキの切れない非行少年たち2』新潮社
- 『境界知能とグレーゾーンの子どもたち』扶桑社
- 『不器用な子どもがしあわせになる育て方 ー コグトレ』かんき出版
- 『医者が考案したコグトレ・パズル』SBクリエイティブ
- 『社会面のコグトレ 認知ソーシャルトレーニング2 対人マナートレーニング/段階式問題解決トレーニング編』三輪書店
- 『NGから学ぶ 本気の伝え方――あなたも子どものやる気を引き出せる!』明石書店
- 『対人マナーを身につけるためのワークブック――学校では教えてくれない 困っている子どもを支える認知ソーシャルトレーニング』明石書店
- 『1日5分! 教室で使えるコグトレ 困っている子どもを支援する認知トレーニング122』東洋館出版社
- 『1日5分! 記憶力をぐんぐん鍛えるパズル! コグトレ』SBクリエイティブ
宮口幸治の名言集
『ケーキの切れない非行少年たち』新潮社より
子供が少年院に行くということはある意味
「教育の敗北」でもあるのです。抜粋・略
目標が立てられないと
人は努力しなくなります。抜粋・略
無条件反射を除くと
感情が人間のほとんどの行動を
支配していると言っても
過言ではないでしょう。抜粋・略
非行化は彼らなりの
生き残りの手段だったりします。抜粋・略
”褒める””話を聞いてあげる”は
その場を取り繕うにはいいのですが
長い目でみた場合、
根本的解決策ではないので
逆に子供の問題を先送りにしているだけ
になってしまいます。抜粋・略
『どうしても頑張れない人たち~ケーキの切れない非行少年たち2』新潮社 (2021/4/19)より
何らかの形で頑張らないと
この社会では生きていけないのは事実です。つまり「頑張らなくていい」
といった安易な言葉がけは
場合によっては無責任であり、
今その相手が直面している課題を
どんどん先送りにしてしまうリスクがあります。抜粋・略
「頑張らなくてもいいよ」
「もう我慢しなくていいよ」とは
十分に我慢して頑張ってきた人たちへの
労りの言葉であり、まだ頑張っていない人への
言葉がけではありません。抜粋・略
可能性のある子に対して最初から
やらせてもどうせ無理だから
可哀想だからといって
勉強やトレーニングをやらせなかったら
我々が障害を作り出してしまうことがある。抜粋・略
子供たちは大人の指導の背景に
愛情や熱意があるかどうかを
敏感に感じとります。抜粋・略
まずは子供たちに好かれないといけない。
自分も学校でそうだったけど
嫌いな先生にどれだけ正しいことを言われても
聞きたくない、嫌だと思う。抜粋・略
子供たちは愛情を持っている人を
しっかりと見抜くのです。抜粋・略
バカにした態度、粗末な扱い、
愛情のない対応などは
すべての人が100%わかってしまいます。抜粋・略
子供の心の扉の取っ手は
内側にしかついていない。抜粋・略
人生から何をわれわれは
まだ期待できるかが問題なのではなくてむしろ人生が何をわれわれから
期待しているかが問題なのである。
(by ヴィクトール・フランクル)抜粋・略
親切に接してくれる人に
人は親切に接するものです。抜粋・略
何でもないことをいくらほめても
彼らの心に響かない。しかし、彼らが一生懸命やったことに対しては
心からの感謝の一言だけで響く。抜粋・略