五十嵐沙千子のプロフィール
五十嵐 沙千子(いがらし さちこ/女性)は、筑波大学人文社会系准教授。筑波大学大学院人文社会科学研究科哲学・思想専攻単位取得退学。博士(文学)。東海大学文学部講師を経て筑波大学人文社会科学研究科哲学・思想専攻准教授。2009年から市民のための哲学カフェ(筑波大学哲学カフェ「ソクラテス・サンバ・カフェ」)を主催。
Created November 20, 2021
主な著書
- 『この明るい場所—ポストモダンにおける公共性の問題』ひつじ書房 (2018/7/23)
五十嵐沙千子の名言集
『楽しい哲学入門 (プレジデント2021年 10/29号)』プレジデント社 (2021/10/8)より
感情には
「正解」はありません。抜粋・略
対立こそが
対話の鍵です。私たちは普段
自分がロゴス(真理)だと
思っているものに従って
物事を考えています。しかし、それは単なる思い込みで
他の世界では
別の常識があるかもしれません。意見が対立する人と話すことで初めて
それまで疑問に思わなかった思い込みが
グラグラしてきます。抜粋・略
対話で大切なのは
主張より人格です。主張はたいていは
どこかからの借り物で
自分で信念だと思い込んで
いるだけだったりします。なのでどちらが正しいと決めることに
たいして意味はない。それよりも主張を持つ私が
一人の人格としてここにいて
別の主張を持っている相手が
一人の人格として
やはりここにいる。人間と人間が向かい合うことに
対話の価値があります。抜粋・略
阿部牧歌(管理人)のおすすめ名言&のほほんコラム
こんにちは阿部牧歌です(*’ω’*)
今日は筑波大学人文社会系准教授の
五十嵐沙千子さんの名言を特集させていただきました。
私が五十嵐沙千子さんの言葉で一番心に響いたのが↓こちら↓
どこかからの借り物で
自分で信念だと思い込んで
いるだけだったりします。
なのでどちらが正しいと決めることに
たいして意味はない。
抜粋・略
我々の主張というのも
たいていはどこかからの借り物。
よくある
「男性とはこうあるべき」や
「女性とはこうあるべき」も
その時代の価値観で構成されているものが
ほとんど。
明治時代の修身の教科書を
みてみれば
「美人は往往、気驕り心緩みて
却って、人間高尚の徳を失うに
至るものなきにあらず」
などと書かれています。
今風に言えば「美人は堕落してしまう」
という意味になるのですが
こんなことが教科書に普通に書いてあり、
女学生はこれを勉強していたというのです。
その時代にはその時代の主張があり、
国や文化圏が違えば
それだけの主張がある。
どちらが正しいということを
決めることに意味はなく
そもそも正解などというものは
時代とともに変わってゆく。
そう思っていれば
自分の主張に必要以上に
縛られることは
なくなると思うのです。
「地球の名言」管理人 阿部牧歌